Japanese
English
臨床
100歳以上の大腿骨近位部骨折患者の歩行能力再獲得率
Regain the ability to walk of hip fracture patient aged 100 or over
越智 龍弥
1
,
中野 哲雄
1
,
安岡 寛理
1
,
中原 潤之輔
1
,
田上 裕教
1
,
平山 雄大
1
Ryuya OCHI
1
1公立玉名中央病院,整形外科
キーワード:
Aged 100 or over
,
Hip fracture
,
Walking ability
Keyword:
Aged 100 or over
,
Hip fracture
,
Walking ability
pp.965-969
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001361
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要旨:観血的に治療した100歳以上の大腿骨近位部骨折患者の術後成績を調査した。症例は17例で,平均年齢は101.3歳,骨折型は転子部10例,頚部6例,頚基部1例で,治療法はすべて内固定術であった。手術時間は転子部35~95分(平均63.0分),頚部38~70分(平均53.8分),頚基部38分であった。輸血施行率は転子部70.0%(7/10例),頚部16.7%(1/6例),頚基部100%(1/1例)であった。術後3カ月以上観察した骨癒合率は転子部100%(3/3例),頚部75.0%(3/4例)であった。術後2カ月以上観察した歩行能力再獲得率は自力歩行をシルバーカー以上とすると37.5%(3/8例),介助歩行以上とすると90.0%(9/10例)であった。周術期合併症は入院時肺炎1例,術後肺炎1例,術後肺炎+心不全1例,老衰による死亡1例であった。転帰は転院11例,施設入所3例,自宅退院2例,死亡退院1例(5.9%)であった。100歳以上でも大腿骨近位部骨折に対しては観血的治療を第一選択にすべきである。
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