Japanese
English
臨床
変形性膝関節症に対する水平足踏み訓練の治療効果
Efficacy of thigh horizontally up steps on the spot for osteoarthritis of the knee
戸田 佳孝
1
Yoshitaka TODA
1
1戸田整形外科リウマチ科クリニック
キーワード:
Osteoarthritis
,
Knee
,
Exercise
Keyword:
Osteoarthritis
,
Knee
,
Exercise
pp.437-441
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000420
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要旨:変形性膝関節症(膝OA)に対する大腿を左右交互に水平まで上げて,その場で足踏みをする水平足踏み訓練の効果を評価した。ヒアルロン酸関節内注射と膝関節伸展訓練を共通療法として『水平足踏み群』(29例)と『水平足踏みなし群』(29例)との間で日常生活動作の改善度を比較した。30分以上の立位での疼痛は,『水平足踏みなし群』で20例が治療前に疼痛を訴え,その内,13例(65%)が治療後疼痛なしと答えた。一方,『水平足踏み群』では,治療前に疼痛を訴えた20例中20例(100%)が疼痛なしと答えた。この項目に関しては『水平足踏み群』の方が『水平足踏みなし群』より有意に高い改善率であった(p=0.026)。その理由として,水平足踏みによって腸腰筋が強化されたことが30分以上の立位での疼痛を軽減させた可能性がある。日常生活で長時間の立ち仕事が多く,疼痛を訴える膝OA患者には水平足踏みは有効であると結論した。
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