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特集 骨粗鬆症性椎体骨折治療の最新知見
骨粗鬆症性椎体骨折治療体系における椎体形成術の役割と最近の話題
Role of vertebral augmentation in the treatment for osteoporotic vertebral fractures;recent topics
戸川 大輔
1
Daisuke TOGAWA
1
1近畿大学奈良病院,整形外科・リウマチ科
キーワード:
Osteoporosis
,
Vertebral fractures
,
Vertebral augmentation
Keyword:
Osteoporosis
,
Vertebral fractures
,
Vertebral augmentation
pp.165-171
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001180
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要旨:超高齢社会で多くの高齢者を抱える本邦では,骨粗鬆症性椎体骨折の診療体制が議論されている。近年はADL維持の重要性が認識され,速やかな疼痛緩和と良好な健康関連QOL獲得に治療の重点がおかれる。経皮的椎体形成術のように安全かつ有効な低侵襲手術が可能となり,椎体骨折の整復固定,さらには体動時痛軽減による日常生活動作の早期回復を目指すことができるようになったため,従来の治療体系を変えて対応することも多くなっている。骨粗鬆症性椎体骨折を受傷する患者は広い年齢層で存在する。50~60歳代では背景である病態(骨粗鬆症)の治療や脊柱アライメントに留意して治療する必要があるが,90歳代の超高齢者ではできる限り早く診断し,ADLの再獲得のために必要であれば早期手術治療介入を考慮することが重要である。
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