Japanese
English
論究
上腕骨骨幹部骨折に対する背側プレート固定時の橈骨神経の位置の検討
Position of radial nerve at the dorsal plate fixation for humeral shaft fractures
山内 大輔
1
,
太田 敬
1
,
稲谷 弘幸
1
,
金山 智之
1
,
五之治 行雄
1
Daisuke YAMAUCHI
1
1福井県済生会病院,整形外科
キーワード:
Radial nerve
,
Plate fixation
,
Humeral shaft fractures
Keyword:
Radial nerve
,
Plate fixation
,
Humeral shaft fractures
pp.1403-1407
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001067
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要旨:われわれは上腕骨幹部骨折に背側プレート固定を行った症例のプレート固定後のX線像と臨床写真を検討し,橈骨神経の上腕骨背面での正確な位置を計測した。対象は2010年1月~2018年6月に非開放性の上腕骨骨幹部骨折に対して当科で手術を行った10例である。術後のX線像と術中のデジタルカメラの写真から上腕骨背側中央部での橈骨神経の位置を判定し上腕骨全長に対する橈骨神経の位置をパーセント表示した。上腕骨長は287~343mmで,平均306±5.7mmであった。橈骨神経と上腕骨下端との距離は150~181mmで,平均161.7±2.8mmであった。上腕骨全長に対する橈骨神経の位置は50.2~54.7%で,平均52.9±0.47%であった。上腕骨の全長は平均306mmであったため,3%は約9mmに相当する。したがって,橈骨神経は,平均すると上腕骨の中心から近位9mm付近に存在する可能性が高いことがわかった。
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