特集 上腕骨骨折の治療戦略
上腕骨近位端・骨幹部骨折に対するプレート固定
衣笠 清人
1
1回生病院整形外科
キーワード:
上腕骨近位端骨折(proximal humerus fracture)
,
上腕骨骨幹部骨折(humeral shaft fracture)
,
プレート固定(plate fixation)
Keyword:
上腕骨近位端骨折(proximal humerus fracture)
,
上腕骨骨幹部骨折(humeral shaft fracture)
,
プレート固定(plate fixation)
pp.1099-1109
発行日 2023年10月19日
Published Date 2023/10/19
DOI https://doi.org/10.18885/JJS.0000001533
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上腕骨近位端・骨幹部骨折に対するプレート固定は,ともに基本は古典的な観血的整復固定術(open reduction and internal fixation;ORIF)である。すべての手術操作が直視下に行えるため安全確実である反面,侵襲が大きくなり,骨折部周囲の血流を阻害しやすく,結果的に骨癒合が遷延する傾向がある。この欠点を最小限にするために考案されたのが,ロッキングプレートを用いたMIPO(minimally invasive plate osteosynthesis)法である。従って,近年では可能な限りMIPO法で行うのが主流になっている。本稿では,MIPO法によるプレート固定の詳細とORIFの適応となる症例とその方法についても述べる。
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