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特集 脊椎疾患・関節疾患による慢性疼痛治療 update
脊椎疾患による慢性疼痛の薬物療法
Pharmacological treatment for chronic pain of the spinal diseases
尾形 直則
1
Tadanori OGATA
1
1整形外科尾形クリニック
キーワード:
Chronic pain
,
Pharmacological treatment
,
Spinal disease
Keyword:
Chronic pain
,
Pharmacological treatment
,
Spinal disease
pp.1331-1338
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001056
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要旨:慢性疼痛の中で脊椎疾患によるものは多く,神経痛と非神経痛では薬物療法の方針も異なる。慢性腰痛をはじめとする非神経痛性慢性痛ではアセトアミノフェン,ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液,セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬,オピオイドが推奨される。NSAIDsは長期使用には向かないので,慢性疼痛に使用するときは使用期間を限定するべきである。神経痛では神経組織への圧迫や牽引などで生じる圧迫性神経障害と神経変性によって神経伝達に異常をきたしてしまっている非圧迫性神経障害(神経障害性疼痛)がある。圧迫性神経障害の保存療法では,ADL指導を基本に薬物療法と神経ブロックを併用するなどして比較的短期に改善してしまえるものもあるが,非圧迫性の神経障害では薬剤に頼らざるをえないケースが多い。神経痛にはプレガバリン,オピオイド,ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液などが使用されることが多い。
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