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特集 医療におけるAIの活用
脊椎外科×AI
Utilization artificial intelligence in the treatment of spinal diseases
渡辺 航太
1
Kota WATANABE
1
1慶應義塾大学医学部,整形外科
キーワード:
Artificial intelligence(AI)
,
Spinal disease
,
Prediction
Keyword:
Artificial intelligence(AI)
,
Spinal disease
,
Prediction
pp.223-227
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000796
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要旨:AIを1つの機能や能力として,脊椎疾患治療のサポートツールに利用することが期待されている。画像診断では椎体骨折,脊椎腫瘍,化膿性疾患などのred flagsに対する自動診断が期待され,既にいくつかの報告が散見されるようになってきている。さらに,小児の外傷,脊柱側弯症,症候性疾患,脊髄腫瘍など専門性が高い疾患への応用も期待される。問診の情報と画像情報からの自動診断も診療のサポートになる可能性が高い。脊椎疾患の治療成績や手術合併症の発生の予測も期待されるツールである。既に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の術後成績予測,腰椎後方固定術や頚椎前方固定術の合併症予測についての報告も散見される。今後は,問診,診察所見,画像所見などを包括的に評価して適切な治療方法の候補が提示されるツールなどの開発も期待されるが,そのためには精度の向上,汎用性の問題などのハードルも越えなければならない。
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