Japanese
English
手術
寛骨臼骨折骨接合術後の股関節症に対する人工股関節置換術
Total hip arthroplasty after operatively treated acetabular fracture
岩井 信太郎
1
,
澤口 毅
1
,
五嶋 謙一
1
,
重本 顕史
1
,
藤田 健司
1
,
山室 裕紀
1
Shintaro IWAI
1
1富山市民病院整形外科・関節再建外科
キーワード:
Acetabular fracture
,
Total hip arthroplasty
,
Posttraumatic arthritis
Keyword:
Acetabular fracture
,
Total hip arthroplasty
,
Posttraumatic arthritis
pp.915-920
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000943
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要旨:寛骨臼骨折術後に人工股関節置換術を施行した6例6関節の治療成績を調査した。THA施行時平均年齢は57.5歳であった。手術はセメントレスTHA 2例,hybrid THA 2例,KT-plateを使用したセメントTHA 2例であった。THA術後経過観察期間は平均4.8年であった。JOA scoreは術前平均39.5点から最終観察時77.8点に改善していた。周術期に動脈性出血に対して塞栓術を1例で施行した。神経麻痺,肺塞栓症などの合併症は認めなかった。術後5年で急性血行性感染を1例で認めたが,脱臼,骨折はなく,再置換術を要した症例はなかった。全例,インプラントに緩みは認めず,骨折部の骨癒合は得られていた。寛骨臼骨折術後のTHAは偽関節,変形治癒,骨欠損,瘢痕,異所性骨化,感染,内固定材料の存在など様々な問題があり,合併症も少なくない。術前の詳細な評価,骨欠損や変形への対応を含めた手術計画が不可欠である。
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