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特集 がんロコモの展望
がん骨転移に対する包括的診療
-―職種・診療科横断的アプローチ―
Comprehensive management for the skeletal metastasis in patients with cancer;transdiciplinary approach
髙木 辰哉
1
Tatsuya TAKAGI
1
1順天堂大学医学部,整形外科・リハビリテーション科・緩和ケアセンター
キーワード:
Team approach
,
Bone metastasis
,
Cancer board
Keyword:
Team approach
,
Bone metastasis
,
Cancer board
pp.851-861
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000930
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要旨:がんロコモの中で,がん骨転移は中心的となる疾患概念であり,それとどのように向き合うか,診断と治療において整形外科医が貢献できることは多い。骨転移診療には,チーム医療が必要だが,そのチームビルディングを行うために,他の職種や診療科との関わりにおいても整形外科医の立ち位置を考える必要がある。われわれの行っている骨転移キャンサーボードおよび包括的な診療としての取り組みは,1つの例として顔の見える関係づくりを紹介するが,各施設や地域に合った診療体制の形を作ることが大切である。進歩するがん治療の中で,骨転移診療もどのように変わればよいか?
今後の課題として,局所治療である放射線治療や手術の施設による対応のばらつきや,積極的治療と緩和医療のバランス,主治医や患者とのコミュニケーションなどの問題があると思われる。この企画の趣旨のように,多くの整形外科医が骨転移診療に関心を持っていただくことを願う。
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