Japanese
English
特集 がんロコモの展望
病的骨折という外傷分野の新しい課題
-―その現状と展望―
Pathological fracture;new frontier in orthopaedic trauma surgery
松井 健太郎
1
,
渡部 欣忍
1
,
黒住 健人
1
,
時崎 暢
2
,
阿部 哲士
2
,
河野 博隆
2
Kentaro MATSUI
1
,
Toru TOKIZAKI
2
1帝京大学医学部附属病院,外傷センター
2帝京大学医学部,整形外科学講座
キーワード:
Pathological fracture
,
Osteosynthesis
,
Trauma
Keyword:
Pathological fracture
,
Osteosynthesis
,
Trauma
pp.863-867
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000931
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
要旨:整形外科外傷を専門的に治療するという文化がなかった日本に外傷センターができて10年が経過した。外傷を専門とする整形外科医が直面する疾患は,交通外傷などの高エネルギー外傷が主な治療であった時代から,高齢者の脆弱性骨折が無視できないほど大きな問題へと変化した。そして,そこに新たに登場した課題が病的骨折治療である。がん時代を迎え,腫瘍を専門とする医師だけが,病的骨折手術をする時代ではなくなり,骨折の専門家である外傷整形外科医の持つ骨折治療哲学と技術を病的骨折手術に導入していくことが期待されている。
Copyright © 2019, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.