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特集 整形外科医に役立つ高齢者リウマチ性疾患の知識
高齢者リウマチ性疾患における骨粗鬆症のマネジメント
Managements of osteoporosis in elderly patients with rheumatic diseases
古谷 武文
1
Takefumi FURUYA
1
1医療法人社団平世会 若林医院,内科・リウマチ科
キーワード:
Osteoporosis
,
Glucocorticoid
,
Rheumatic diseases
Keyword:
Osteoporosis
,
Glucocorticoid
,
Rheumatic diseases
pp.947-956
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000543
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要旨:高齢者リウマチ性疾患患者の多くは,骨粗鬆症を合併している。高齢の関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)患者は,骨密度が低く,特に女性は非椎体骨折を高頻度に認める。身体機能障害が強い,人工膝関節置換術歴がある,ステロイドを高用量で服用している高齢RA患者は,特に骨折リスクが高い。65歳以上でステロイドを服用しているリウマチ性疾患患者は,椎体骨折の発生率が高く,ステロイド性骨粗鬆症(glucocorticoid induced osteoporosis;GIO)のガイドラインでは,全例薬物治療群となる。高齢者リウマチ性疾患患者の半数以上は,ビタミンD欠乏であり,ビタミンDの補充が骨粗鬆症治療の前提となる。薬物療法には,ビスホスホネートやデノスマブなどの骨吸収抑制薬が適する。骨吸収抑制薬の開始前から医科歯科連携を行う必要がある。
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