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特集 AYA世代の整形外科医療
グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症
Glucocorticoid-induced osteoporosis
窪田 拓生
1
Takuo KUBOTA
1
1大阪大学大学院医学系研究科,小児科学
キーワード:
Glucocorticoid
,
Osteoporosis
,
Adolescent and young adult
Keyword:
Glucocorticoid
,
Osteoporosis
,
Adolescent and young adult
pp.117-123
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003276
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要旨:グルココルチコイド(GC)は炎症や免疫系を抑制するために広く使用されている。グルココルチコイド誘発性骨粗鬆症(GIOP)はGC治療の主要な合併症の一つである。GCによる骨量減少は主に初期の骨吸収の亢進と長期にわたる骨形成の低下が要因とされる。GIOP治療は可能な限りのGCの減量・中断が基本となる。本邦や海外のGIOPの予防と治療のガイドラインが近年改定された。しかし,15歳から39歳までのAYA世代,小児期のGIOPでは,成人の中年期以降とはライフイベント,骨の特徴,脆弱性骨折のリスク,薬物治療の有効性・安全性のエビデンスが異なるため,薬物治療を行う際にはそれぞれの薬物の特徴を踏まえて,治療適応を判断することが重要である。
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