創刊60年記念特集 肩関節外科の進歩
鎖骨骨折における手術成績
畠山 雄二
1
1中通総合病院,整形外科
キーワード:
Clavicle fracture
,
Osteosynthesis
,
Nonunion
Keyword:
Clavicle fracture
,
Osteosynthesis
,
Nonunion
pp.1325-1330
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000000158
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2003年2 月から2016年3 月までに鎖骨骨折にて手術した31 例(男26,女5),平均年齢44.5 歳について述べた。手術適応は内側端骨折:Robinson 分類type 1B,骨幹部骨折:type 2B,外側端骨折:Craig 分類typeⅡとした。内側端骨折と骨幹部骨折はプレート固定,外側端骨折はフックプレートを用いた。内側端骨折の2 例は2 例とも骨癒合が得られたが,1 例で術後転位を呈し変形治癒を認めた。骨幹部骨折の14 例中13 例で骨癒合が得られたが,1 例で2 度のプレート折損を呈し2 度の再手術を行ったが,最終観察時癒合不全の状態である。外側端骨折の15 例は全例で骨癒合が得られたが,13 例で肩峰下のosteolysisを示し,8例で肩峰内へのフックの迷入を認めたが骨折部の転位や螺子の逸脱はなかった。
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