診療
再建を伴った乳房温存療法における乳腺断端の指標としてのクリップの位置の検討
堀川 典子
1
,
井上 正義
2
,
阪本 伸之
3
,
宮坂 正子
3
,
増田 雅士
3
,
井森 優紀
3
,
高田 太輔
3
,
山本 明範
3
,
児玉 祐子
4
,
中川 裕之
1
1奈良県総合医療センター 放射線科
2市立東大阪医療センター 放射線科
3奈良県総合医療センター 中央放射線部
4同 看護部
キーワード:
乳房温存療法
,
同時再建
,
広背筋皮弁
,
ブースト照射
,
クリップ
Keyword:
乳房温存療法
,
同時再建
,
広背筋皮弁
,
ブースト照射
,
クリップ
pp.965-974
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000060
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早期乳癌に対する乳房温存療法は標準的治療であり,日本乳癌学会の全国乳癌患者登録調査報告では,2011 年次に登録された48,262 例のうち乳房温存療法を受けた割合は58.6%にのぼっている。乳癌と診断される人の平均は58.8 歳で,このなかで最も乳癌になる割合が高いのは40 歳代後半とされ,他の癌と比べて若年者に多いのも乳房温存療法が普及した一因であろう。乳房が温存されると,コスメティックな面の評価が行われ,より美しくを追求する1)2)。最近は腫瘍の切除に形成外科的な再建が加わることにより,無理のない適切な切除と整容性を併せた治療を可能にするオンコプラスティック手術が注目されている。そのうち広背筋皮弁による再建3)は乳房の小さな日本人に適しているため4)5),一期再建としてひろく施行されている。
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