症例
遺残三叉動脈変異型を背景に発症した動脈原性脳塞栓症の1例
塩 久
1
,
篠原 祐樹
2
,
三好 史倫
2
,
坂本 誠
3
,
伊藤 博美
4
,
小川 敏英
2
1鳥取大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター
2鳥取大学医学部 病態解析医学講座画像診断治療学分野
3同 脳神経医科学講座脳神経外科学分野
4鳥取大学医学部附属病院 放射線部
キーワード:
遺残三叉動脈変異型
,
内頸動脈‒椎骨脳底動脈吻合路
,
動脈原性脳塞栓症
Keyword:
遺残三叉動脈変異型
,
内頸動脈‒椎骨脳底動脈吻合路
,
動脈原性脳塞栓症
pp.975-978
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000061
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遺残三叉動脈変異型(persistent trigeminalartery variant:PTAV)は,胎生期に一時的に出現する内頸動脈と脳底動脈とを吻合する遺残三叉動脈(persistent trigeminal artery:PTA)が,小脳動脈に直接吻合する遺残動脈である1)。過去に脳動脈瘤1)や三叉神経痛2)を合併したPTAV の報告はあるものの,多発性脳梗塞を合併したPTAVの報告は調べ得る範囲では存在しない。
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