手術手技
胆嚢癌に対する腹腔鏡下肝床部切除におけるhilar cystic plate-first approach
二宮 瑞樹
1
,
泉 琢磨
1
,
本村 貴志
1
,
永田 茂行
1
,
萱島 寛人
1
1麻生飯塚病院外科
キーワード:
腹腔鏡下肝床部切除
,
胆嚢癌
Keyword:
腹腔鏡下肝床部切除
,
胆嚢癌
pp.1455-1459
発行日 2025年8月15日
Published Date 2025/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004596
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2022年に胆嚢癌に対する腹腔鏡下肝床部切除術が保険収載されたものの,その術式はまだ標準化されていない1)。開腹手術における肝床部切除の胆汁瘻頻度は10~13%と報告されているが,腹腔鏡手術では開腹手術と比べ俯瞰的な視野をとりにくく,ともすれば解剖の誤認から合併症の発生にもつながりかねないため,ランドマークを設定して重要構造物の損傷を回避することが肝要である2)。われわれは腹腔鏡下肝床部切除術において肝門部胆嚢板を先行確保する術式,hilar cystic plate-first approachを定型化し,行ってきたのでその手技を紹介する。

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