Japanese
English
特集 肝胆膵の悪性腫瘍の早期診断をめざして―ハイリスクグループの設定と画像診断
胆道癌のハイリスクグループ
胆嚢ポリープと胆嚢癌
Imaging features of gallbladder adenoma as a high risk group of gallbladder carcinoma
松田 正道
1
,
渡邊 五朗
1
,
橋本 雅司
1
,
佐々木 一成
1
Masamichi MATSUDA
1
,
Goro WATANABE
1
,
Masaji HASHIMOTO
1
,
Kazunari SASAKI
1
1虎の門病院 消化器外科
1Department of Surgery,Toranomon Hospital
キーワード:
胆嚢腺腫
,
幽門腺型管状腺腫
,
胆嚢ポリープ
,
胆嚢癌
,
US像
Keyword:
胆嚢腺腫
,
幽門腺型管状腺腫
,
胆嚢ポリープ
,
胆嚢癌
,
US像
pp.207-212
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100248
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要旨
ポリープ型胆囊癌のハイリスクグループとされる“腺腫”の超音波像を示し,自験例を中心に診断の現状と問題点に関して言及した.胆囊腺腫は組織学的に,管状腺腫17例(幽門腺型16,腸型1),乳頭状腺腫6例に分類された.幽門腺型16例中14例(88%)に拡張腺管が認められ,これは超音波内視鏡検査でポリープ内部の多数の小囊胞構造としてとらえられた.乳頭状腺腫は,実質様内部エコーを呈したが,組織学的に過形成性ポリープとの鑑別が問題となった.ハイリスクグループとしての重要性が唱えられているにもかかわらず,腺腫・腺腫内癌の自然史は解明されておらず,今後の検討課題である.
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