特集 高度進行消化器癌に対する手術
Ⅲ 肝・胆・膵 10 進行胆嚢癌に対する胆嚢摘出+肝中央下区域(S4a+S5)切除+肝外胆管切除
三島 敬
1
,
久保木 知
1
,
吉富 秀幸
1
,
古川 勝規
1
,
高屋敷 吏
1
,
大塚 将之
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
胆嚢癌
,
中央下区域切除術
Keyword:
胆嚢癌
,
中央下区域切除術
pp.585-590
発行日 2019年3月31日
Published Date 2019/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001147
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胆嚢癌は発見時には進行している例も多く,とくに肝への浸潤や主要脈管への浸潤など,さまざまな進展様式を示す。よってそれぞれの進展度に合わせた術式を選択する必要があるが,とくに隣接する肝臓への進展は多く,治癒切除を目指したT2以深の胆嚢癌手術には肝切除が必須となる。しかしながら,胆管切除の必要性も含め,肝切除の範囲など,術式に対して明確な結論が出ていないのが現状である。当科ではT2以深の胆嚢癌に対しては肝中央下区域切除+肝外胆管切除+胆管空腸吻合を標準術式としているが,この適応決定の根拠から,術式のポイントに至るまで詳しく説明する。
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