Japanese
English
臨床研究
腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した黄色肉芽腫性胆嚢炎症例の検討
Laparoscopic cholecystectomy for patients with xanthogranulomatous cholecystitis
權 雅憲
1
,
松井 陽一
1
,
柳本 泰明
1
,
兼松 清果
1
,
上山 泰男
1
,
植村 芳子
2
Masanori KWON
1
1関西医科大学第1外科
2関西医科大学中央検査病理
キーワード:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
黄色肉芽腫性胆嚢炎
,
胆嚢癌
,
DIC-SCT
Keyword:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
黄色肉芽腫性胆嚢炎
,
胆嚢癌
,
DIC-SCT
pp.1569-1573
発行日 2002年11月20日
Published Date 2002/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905065
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はじめに
黄色肉芽腫性胆嚢炎(xanthogranulomatouscholecystitis,以下,XGC)は結石の嵌頓などによりRokitansky-Aschoff sinus(RAS)から胆嚢壁内に進入した胆汁を組織球が貪食し,ついで褐色色素を有するxanthoma cellよりなる肉芽腫が形成され,異物性炎症,線維化へと進展する疾患である1,2).XGCは特異な組織像や病変の進展様式により胆嚢癌との鑑別が困難で,術中や術後の組織検査で診断されることが多い3).近年,腹腔鏡下胆嚢摘出術(以下,LC)は良性胆嚢疾患に対する標準術式になってきており,当科ではその適応を拡大してきた.今回,筆者らはXGC症例に対するLCの成績を検討した.
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