特集 直腸癌局所再発に対する治療戦略と手術
Ⅱ.各論(手術手技) 4)直腸癌局所再発に対する機能温存手術─「受け」を意識した肛門温存手術と尿路再建のポイント
向井 俊貴
1
,
秋吉 高志
1
1がん研究会 有明病院大腸外科
キーワード:
直腸癌
,
局所再発
,
腹腔鏡手術
Keyword:
直腸癌
,
局所再発
,
腹腔鏡手術
pp.945-956
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004461
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術前治療・手術手技・手術機器の改良により大腸癌の治療成績は向上してきたが,直腸癌患者の約5~10%は局所再発をきたす。再発後の予後を規定する最も重要な因子はR0切除であるが,局所再発直腸癌に対するsalvage surgeryのR0切除率は,報告では30~60%程度とされ,決して高いとは言えない1, 2)。そのなかで根治性と機能温存を両立した手術を行うことはさらに難度が高く,十分な経験と慎重な検討が必要である。

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