Japanese
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特集 骨盤内悪性腫瘍の機能温存手術
〈外科・2〉直腸癌に対する排便・排尿・性機能温存手術
Function preserving operation for rectal cancer
寺本 龍生
1
,
渡邊 昌彦
1
,
北島 政樹
1
Tatsuo TERAMOTO
1
1慶應義塾大学医学部外科
キーワード:
直腸癌
,
機能温存手術
,
括約筋温存手術
,
自律神経温存手術
Keyword:
直腸癌
,
機能温存手術
,
括約筋温存手術
,
自律神経温存手術
pp.1389-1394
発行日 1993年11月20日
Published Date 1993/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901412
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直腸癌に対する機能温存手術のうち,括約筋温存手術は,直腸S状部(Rs),上部直腸(Ra)に関してはほぼ全例に,根治性を損なうことなく可能である.また,最近の吻合法の発達により,腹膜翻転部以下の下部直腸(Rb)でも,安全な肛門側断端を確保した上で,肛門管さえ温存可能であれば技術的に可能であり,術後の排便機能もほぼ満足できる.
排尿・性機能に関しては,自律神経を意図的に温存することにより機能温存可能であるが,根治性を損なう可能性があるので適応の選択は慎重であらねばならない.
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