Japanese
English
特集 消化管機能温存を考えた外科手術最前線
〔癌手術における機能温存および機能再建術―直腸癌〕
直腸癌に対する自律神経温存手術
Nerve-preserving surgery for rectal cancer
上野 秀樹
1
,
望月 英隆
1
,
橋口 陽二郎
1
,
石黒 めぐみ
1
Hideki Ueno
1
1防衛医科大学校外科学第1講座
キーワード:
直腸癌
,
自律神経温存手術
,
骨盤神経叢
,
リンパ節転移
,
側方転移
Keyword:
直腸癌
,
自律神経温存手術
,
骨盤神経叢
,
リンパ節転移
,
側方転移
pp.1563-1569
発行日 2005年12月20日
Published Date 2005/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100302
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要旨:癌手術において機能温存手術が重視される近年,直腸癌に対しては自律神経温存手術が広く行われるようになっている.しかしながら,神経温存手技には施設ごとに少なからず差異が存在するのが現状である.本術式を行ううえでは,自律神経の解剖の熟知と,術者による視野展開が重要である.本稿では教室で行っている自律神経温存手技を中心にその要点を解説した.適応に関しては,本術式が,温存された自律神経周囲や郭清が不十分となる一部の側方領域に癌が遺残する危険性をはらんだものであることを認識し,慎重に決定する必要があると考えている.
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