Japanese
English
臨床研究
当科における直腸癌局所再発症例の治療成績と集学的治療戦略
Analysis of patients with local recurrence of rectal cancer in our department and strategy for multimodality treatment
熊野 秀俊
1
,
堀江 久永
1
,
清水 徹一郎
1
,
鯉沼 広治
1
,
宮倉 安幸
1
,
安田 是和
1
Hidetoshi KUMANO
1
1自治医科大学消化器一般外科
キーワード:
直腸癌
,
局所再発
,
集学的治療
,
治療成績
Keyword:
直腸癌
,
局所再発
,
集学的治療
,
治療成績
pp.83-88
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104428
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要旨
1994~2008年に自治医科大学消化器一般外科で根治手術が行われた直腸癌541例中,局所再発した23例の治療成績を解析し治療戦略を考察した.10例(43%)に再発巣切除が施行されていた.切除例は非切除例より再発後生存日数が延長していた.再発形式を3 type(A:骨盤壁に浸潤,B:骨盤内臓器浸潤,C:吻合部近傍)に分類すると,切除率はそれぞれ15%,71%,100%で,生存期間もtype A,Bに比べCが有意に長かった.よってtype Cは手術を中心とした治療,type Bは手術と全身化学療法,type Aでは全身化学療法に重点を置いた治療が必要と考えられた.また,治療成績の再発type別検討は治療戦略の考察に有用と思われた.
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