特集 大腸外科医のための骨盤解剖学
直腸癌術後局所再発に対する手術に必要な骨盤解剖
三城 弥範
1
,
小林 壽範
1
,
松三 雄騎
1
,
濱田 円
1
,
関本 貢嗣
1
1関西医科大学外科学講座
キーワード:
再発直腸癌
,
骨盤解剖
Keyword:
再発直腸癌
,
骨盤解剖
pp.747-756
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002755
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直腸癌術後の局所再発は5~15%に発生するとされ1),肝転移,肺転移とならんで直腸癌の最も高い再発形式の1つである。局所再発の多くは骨盤内の単発再発であり2),外科的切除で生存期間の延長を期待できる。局所再発約1,500例を集計したメタアナリシスでは,再発巣切除後の生存期間はR0切除:28~98カ月,R1切除:12~50カ月,R2切除:6~17カ月であり,R0 vs. R1およびR0 vs. R2でのhazard ratioはそれぞれ2.03と3.41であるとされており3),局所再発手術においてはR0切除率を向上させることが最も重要な目標である。
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