特集 大腸外科医のための骨盤解剖学
直腸癌に対する腹腔鏡下/ロボット支援下側方リンパ節郭清に必要な骨盤解剖
横山 雄一郎
1
,
川合 一茂
1
,
石原 聡一郎
1
1東京大学腫瘍外科
キーワード:
腹腔鏡下/ロボット支援下側方郭清
,
骨盤解剖
,
直腸癌
Keyword:
腹腔鏡下/ロボット支援下側方郭清
,
骨盤解剖
,
直腸癌
pp.715-724
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002752
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『大腸癌診療ガイドライン 医師用2022年版』1)では,側方郭清の適応は「腫瘍下縁が腹膜反転部より肛門側にあり,かつ壁深達度がT3以深の症例」と記載されている。側方リンパ節は『大腸癌取扱い規約(第9版)』2)によれば,内腸骨リンパ節(No.263),総腸骨リンパ節(No.273),閉鎖リンパ節(No.283),外腸骨リンパ節(No.293),外側仙骨リンパ節(No.260),正中仙骨リンパ節(No.270),大動脈分岐部リンパ節(No.280)に分類されるが,このなかで内腸骨リンパ節(No.263),閉鎖リンパ節(No.283)が側方リンパ節転移の好発部位であり,主に側方郭清では,この2領域のリンパ節が郭清対象となる(図1)。
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