直腸癌局所再発に対する治療
直腸癌局所再発に対する手術成績 骨盤内臓全摘
金光 幸秀
1
,
田中 征洋
,
志田 大
,
塚本 俊輔
,
落合 大樹
1国立がん研究センター中央病院 大腸外科
キーワード:
危険因子
,
骨盤内容除去術
,
骨盤内炎症性疾患
,
術後合併症
,
腫瘍再発
,
腫瘍進行度
,
生存率
,
仙椎
,
直腸腫瘍
,
失血-外科
,
生存分析
,
治療成績
,
手術時間
,
手術死亡率
Keyword:
Pelvic Inflammatory Disease
,
Neoplasm Staging
,
Pelvic Exenteration
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Postoperative Complications
,
Risk Factors
,
Rectal Neoplasms
,
Sacrum
,
Survival Rate
,
Survival Analysis
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Operative Time
pp.1459-1466
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017034886
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直腸癌局所再発に対して,唯一根治が期待できる治療は外科的な完全切除(R0)であるが,多くが骨盤全摘や仙骨合併切除などの過大な侵襲を伴う手術が必要となり,生活の質(QOL)の観点からも術前にR0切除が期待できるような症例でなければ手術を行うべきではない.集学的治療の恩恵もR0切除を得てこそ期待されるが,そのためには治癒切除率を上げ,術後の遠隔転移を抑制するという二つの目的をかなえる必要がある.術前画像を利用した統一的な診断基準の確立によって,術前からの集学的治療戦略立案が可能となり,R0切除率を高め,術後骨盤死腔炎などの術後合併症の発生を減じることで,さらなる治療成績の向上が期待される.
©Nankodo Co., Ltd., 2016