特集 消化器外科 ロボット支援手術の導入と手術教育
手術教育からみたロボット支援下鼠径ヘルニア修復術の役割
齊藤 卓也
1
,
深見 保之
1
,
小松 俊一郎
1
,
金子 健一朗
1
,
佐野 力
1
1愛知医科大学消化器外科
キーワード:
ロボット支援下鼠径ヘルニア修復術
,
ロボット手術教育
,
R-TAPP
Keyword:
ロボット支援下鼠径ヘルニア修復術
,
ロボット手術教育
,
R-TAPP
pp.33-39
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002575
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ダヴィンチ・サージカルシステム(da Vinci® Surgical System;DVSS)(Intuitive Surgical)は,2020年までに全世界で5,500台以上が導入され,現在,年間125万件近くの手術が行われている。2014年にDVSSの最新機種であるダヴィンチXiが欧米で実用化されて以来,ロボット手術の件数はさらに増加し,とくに,ヘルニア領域をはじめとする一般外科の分野で顕著となっている1)。ロボット支援下鼠径ヘルニア修復術は,2007年にFinleyらによって前立腺全摘術との同時治療として報告され2),鼠径ヘルニアの有病率もあいまって注目されている。日本では,現在,自費診療として数施設が導入しているが,腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術とロボット手術システムを導入する施設の増加を考えると,今後,ロボット支援下鼠径ヘルニア修復術を執刀する外科医は増加するだろう。
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