Japanese
English
症例
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術が有用であった再発鼠径ヘルニア嵌頓の1例
A case of incarcerated recurrence inguinal hernia treated by transabdominal preperitoneal repair
渡邉 卓
1
,
角 泰廣
1
,
石上 雄太
1
,
加藤 喜彦
1
,
宮原 利行
1
,
中野 浩
1
T. Watanabe
1
,
Y. Sumi
1
,
Y. Ishigami
1
,
Y. Kato
1
,
T. Miyahara
1
,
H. Nakano
1
1静岡医療センター外科
キーワード:
再発鼠径ヘルニア
,
腹腔鏡手術
,
鼠径ヘルニア嵌頓
Keyword:
再発鼠径ヘルニア
,
腹腔鏡手術
,
鼠径ヘルニア嵌頓
pp.1278-1281
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1278
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はじめに 成人再発鼠径ヘルニアに対する治療方針は再発部位の確実な診断,修復が可能である点から,近年腹腔鏡下手術の有用性に対する報告が散見されるようになってきた1~4).鼠径部ヘルニア診療ガイドライン20155)では,既往手術が腹膜前修復法での再発では鼠径部切開法が推奨されているが,腹膜前修復法で治療されていない場合には腹腔鏡下ヘルニア修復術は手技に十分習熟した外科医が実施する場合において再発ヘルニアに適しているとされている(推奨度B).Mesh plug法による両側鼠径ヘルニア術後の左鼠径ヘルニア嵌頓に対して,用手環納後腹腔鏡下に両側再発鼠径ヘルニア,右大腿鼠径ヘルニアと診断し修復した1例を経験したため報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018