特集 肝胆膵外科における再切除と再手術─最新の治療戦略
腹腔鏡下胆嚢摘出後の胆道合併症に対する対処と再手術の位置付け
藪下 泰宏
1
,
松山 隆生
1
,
澤田 雄
1
,
本間 祐樹
1
,
熊本 宜文
1
,
遠藤 格
1
1横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科学
キーワード:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
胆道合併症
Keyword:
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
胆道合併症
pp.319-325
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002100
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腹腔鏡下胆嚢摘出術(laparoscopic cholecystectomy;Lap-C)は,1990年にわが国に導入されて以降,多くの施設で行われており,現在,良性胆嚢疾患に対する胆嚢摘出術の標準術式となっている。Lap-C後の胆道合併症は重大な合併症であり,発生率こそ高くないものの少なからず発生している。胆道合併症に対する処置は,選択を誤ると長期間わたり治療に難渋することも多い。経皮・経腸的アプローチによる保存的処置で対応できるものから,肝切除・肝移植に至る症例まで存在する。
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