特集 胆管再建を見直す
腹腔鏡下胆嚢摘出時に胆管損傷が疑われたときの対応
油座 築
1
,
松山 隆生
1
,
本間 祐樹
1
,
澤田 雄
1
,
藪下 泰宏
1
,
遠藤 格
1
1横浜市立大学医学部消化器・腫瘍外科
キーワード:
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
胆道合併症
Keyword:
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
胆道合併症
pp.341-348
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003199
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腹腔鏡下胆囊摘出術(laparoscopic cholecystectomy;LC)は良性胆囊疾患に対する標準術式となっており,多くの施設で行われている。一般外科領域では最も多い術式の1つであり,若手外科医の修練にあてられることも多いが,その難度は胆囊の状態によってさまざまであり,熟練の外科医でも苦戦を強いられる症例もある。NCD(National Clinical Database)データによればLCはわが国で年間9万例ほど施行され,手術関連死亡率は0.14%である1)。LCにおける胆管損傷は重大な合併症の1つであり,対処法を誤ると患者のQOL(quality of life)を大きく損ねる結果となる。より安全な手術を提供するためにLC時の胆管損傷について理解を深めることが重要である。
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