はじめての手術手技 どのように教えるか
胆嚢摘出術(腹腔鏡下胆嚢摘出術)
藤山 泰二
1
,
串畑 史樹
,
羽田野 雅英
,
井上 仁
,
米永 吉邦
,
渡辺 常太
,
三好 明文
,
高田 泰次
1愛媛大学 肝胆膵・移植外科
キーワード:
胆嚢腫瘍
,
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
腹腔洗浄
Keyword:
Gallbladder Neoplasms
,
Peritoneal Lavage
,
Cholecystectomy, Laparoscopic
pp.385-389
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011167758
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手術を安全にすすめるためには解剖学的ランドマークを意識することが重要である。胆嚢右背側に確認されるRouviere溝につながる結合織内には右肝動脈から前・後区域肝動脈が走行しており、手術操作を加えてはならない。胆嚢周囲の剥離では漿膜下層を外層と内層に分けて認識することが有用である。胆嚢壁が青く透見される内層が剥離時の目安となる。これらの解剖学的特長を理解しCalot三角を安全に剥離し、critical view of saftyを確保することが重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011