総特集 消化器・一般外科手術における感染対策・周術期管理
Ⅱ.各論 4)成人生体肝移植における感染対策・周術期管理
姚 思遠
1
,
八木 真太郎
1
,
加茂 直子
1
,
佐藤 朝日
2
,
海道 利実
3
,
上本 伸二
4
1京都大学肝胆膵・移植外科
2滋賀県立総合病院外科
3聖路加国際病院消化器・一般外科
4滋賀医科大学学長
キーワード:
門脈圧調整
,
栄養療法
,
リハビリテーション
Keyword:
門脈圧調整
,
栄養療法
,
リハビリテーション
pp.1721-1729
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001939
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わが国における生体肝移植は,1989年に第1例が行われて以来,黎明期である1990年代から2000年代を経て手術手技や治療戦略が進歩したことで予後が向上している。現在,当科では2016年10月以降の1年生存率が99%に達している。しかし,2010年時点での後ろ向き解析では,術後在院死亡の62.5%が感染症に起因していたことから1),感染制御こそが周術期管理の鍵であると考え,生体肝移植のさらなる成績向上を目指してさまざまな観点から検討と対策を行ってきた。
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