特集 サルコペニアと消化器疾患
2.サルコペニアと腫瘍性疾患(胃・大腸・肝・胆道・膵臓)(5)サルコペニアと肝胆膵外科手術
海道 利実
1
1聖路加国際病院消化器・一般外科
キーワード:
肝胆膵癌
,
肝移植
,
体組成
,
リハビリテーション
,
栄養療法
Keyword:
肝胆膵癌
,
肝移植
,
体組成
,
リハビリテーション
,
栄養療法
pp.301-312
発行日 2024年2月20日
Published Date 2024/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002962
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肝胆膵外科手術においては,手術患者の高齢化による一次性サルコペニア患者の増加に加え,術前低栄養や担癌状態,手術侵襲,術後臥床による活動性の低下など,二次性サルコペニアを有することが多く,サルコペニアは重要な意義を有する.われわれは,肝胆膵外科領域において,術前サルコペニアや筋肉量や質,内臓脂肪などの体組成異常が予後不良因子であることを明らかにし,周術期栄養介入により予後が向上することを初めて報告した.したがって,通常の術前評価に加え,体組成評価を行い,術前サルコペニア評価や栄養評価に基づく周術期リハビリテーション・栄養介入が手術成績向上のブレークスルーになるであろう.
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