総特集 消化器・一般外科手術における感染対策・周術期管理
Ⅱ.各論 5)急性胆嚢炎手術における感染対策・周術期管理
野口 幸藏
1
,
清水 潤三
1
1市立豊中病院肝胆膵外科
キーワード:
胆嚢炎
,
感染対策
,
周術期管理
Keyword:
胆嚢炎
,
感染対策
,
周術期管理
pp.1731-1739
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001940
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急性胆嚢炎は急性腹症の3~10%を占めるとされ,日常診療で遭遇することの多い疾患の1つである。胆嚢炎は早期の治療が適切に行われなければ,敗血症から死に至る可能性もあるため,急性期に適切な治療がなされることが必要である。胆嚢炎に対する治療指針として今日では,急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドラインが出版されており,2018年には改訂版(Tokyo Guidelines 2018;TG18)が刊行された1)。TG18では,エビデンスに基づいた胆嚢炎に関するさまざまな指針が出されており,一般医療機関においては,ガイドラインに即した医療を行っていくことが望ましい。当院においてもTG18に則った診療を行っているが,以下,感染対策と周術期管理の観点から概説する。
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