手術手技
右側結腸にて再建を行う肛門温存術
桒原 寛
1
,
榎本 正統
1
,
石崎 哲央
1
,
永川 裕一
1
,
勝又 健次
1
,
土田 明彦
1
1東京医科大学消化器外科・小児外科学
キーワード:
大腸広範切除
,
右側結腸再建
,
肛門機能温存手術
Keyword:
大腸広範切除
,
右側結腸再建
,
肛門機能温存手術
pp.1265-1270
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001796
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多発する大腸悪性疾患や広範囲の良性腸疾患,偽性大腸閉塞症などにおいて,大腸広範切除を余儀なくされることが実臨床では少なからずある。そのような場合,残存腸管が限定され,再建方法に苦慮する。大腸亜全摘あるいは全摘を選択する場合は,回腸直腸吻合術,回腸嚢肛門管吻合術が広く行われており,術後の排便機能温存に寄与している。一方で回盲部が温存できる症例においては,Bauhin弁を温存することで,終末回腸からの水分や微量元素の吸収を損なうことなく,生態バランスの維持とさらなる排便機能の向上が期待できる。
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