腹腔鏡下右側結腸切除術における静脈出血対策

術中偶発症の1つに出血があげられる。右側結腸切除における血管走行のvariationは豊富であり，このことが手術の難度を上げている。とくに静脈系は複雑で，術前CTで血管走行の3D構築などの詳細な検討を行っても細静脈の走行すべてを把握することは困難である。ひとたび出血すると上腸間膜静脈からのバックフローが多く大量出血につながることが多い。今回，術中出血，とくに静脈出血の対策について解説する。