Japanese
English
特集 消化管の機能温存手術
大腸全摘後のJ-pouchによる回腸肛門吻合術—そのpitfallと対策
Ileal J-pouch anal anastomosis Technical pitfalls and countermeasures
山村 武平
1
,
楠 正人
1
,
坂上 庸一郎
1
,
荘司 康嗣
1
,
柳 秀憲
1
,
野田 雅史
1
,
池内 浩基
1
,
岡本 倫明
1
,
宇都宮 譲二
1
1兵庫医科大学第2外科
キーワード:
大腸全摘術
,
J型回腸肛門吻合術
,
肛門機能温存手術
Keyword:
大腸全摘術
,
J型回腸肛門吻合術
,
肛門機能温存手術
pp.203-209
発行日 1993年2月20日
Published Date 1993/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901104
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教室における115例のJ型回腸嚢肛門吻合術の不成功例の検討から,本術式のpit-fallとその対策を示した.不成功症例では,合併症あるいは原因として骨盤内または腹腔内に感染巣を認めた.すなわち,患者の全身状態不良,大量ステロイド投与など易感染性の要因に加え,種々の感染源が問題となる.これら感染源を術野汚染,出血/血腫,縫合不全の面に分類し,かつ結腸亜全摘,回腸人工肛門造設,直腸粘膜切除,J-pouch作成,pouch肛門吻合など,それぞれの手順のどこにpitfallがあるか,また,その対策は何かを具体的に論じた.これらの問題点をあらかじめ熟知し,適切な手技で本術式を実施すれば,ほぼ100%満足な結果を得ることができる.
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