内視鏡外科手術に必要な解剖と術野の展開・5
右側結腸(虫垂を含む)
福永 正氣
1
,
木所 昭夫
1
,
射場 敏明
1
,
杉山 和義
1
,
福永 哲
1
,
布施 暁一
1
,
永仮 邦彦
1
,
吉川 征一郎
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院外科
pp.433-440
発行日 2001年10月15日
Published Date 2001/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900261
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はじめに
右側結腸の腹腔鏡下手術(LAP)は急性虫垂炎,憩室炎,右側結腸癌などがおもな対象になる.LAPを安全に遂行するためには,従来の開腹手術における解剖学的理解に加え,LAPの特徴を把握したうえで適切な術野の展開が必要である.特に右側進行結腸癌の腹腔鏡下大腸切除術(LAC)は右側結腸の広汎な剥離・脱転と,繊細な郭清操作など高度な腹腔鏡下の手技が要求される.良好な視野での繊細な操作などLAPの利点を生かし,2次元画面などで欠点を補いながら安全で合理的にLACを遂行するうえでいくつかのコツがあり,本稿ではその要点を概説する.
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