特集 大腸外科手術におけるトラブルシューティング
Ⅳ.炎症性腸疾患手術 2)クローン病手術におけるトラブルシューティング
河野 透
1
,
前島 拓
2
,
笠井 章次
3
1札幌東徳洲会病院先端外科センター/ IBDセンター
2札幌東徳洲会病院外科
3札幌東徳洲会病院IBDセンター/新札幌豊和会病院
キーワード:
クローン病
,
狭窄形成術
,
Kono-S吻合
Keyword:
クローン病
,
狭窄形成術
,
Kono-S吻合
pp.1225-1233
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001791
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バイオ製剤が登場して20年,内科的治療は飛躍的に進歩してきたが,発病原因がいまだに特定されておらず,クローン病発症数は世界的に増加し続けている。さらに,クローン病は診断されてから10年以内に50%の患者が腸管切除などの大きな手術を受けるとされ1,2),消化器外科医が対峙する機会も増えている。現時点での腸管吻合法の標準術式は側側吻合または端端吻合であるが,腸管切除後の吻合部およびその近傍口側に再発し,再手術を受ける患者は10年で40%と依然として高率である3,4)。
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