Japanese
English
特集 消化管術後合併症―発症要因と対応
5.小腸短腸症候群の発症要因,予防対策と対応
Short bowel syndrome in the 21st century
河野 透
1
,
前島 拓
1
,
前本 篤男
1
T. Kono
1
,
T. Maejima
1
,
A. Maemoto
1
1札幌東徳洲会病院
キーワード:
腸管順応
,
GLP-2
,
小腸移植
,
小腸延長術
,
Kono-S吻合
,
エタノールブロック法
Keyword:
腸管順応
,
GLP-2
,
小腸移植
,
小腸延長術
,
Kono-S吻合
,
エタノールブロック法
pp.725-730
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_725
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21世紀に入り,「腸管不全」が臓器不全の一つであるとされ,その代表的な短腸症候群への理解が深まり,新たな予防策や治療法が開発されている.その結果,3人に2人は退院できるような時代となってきた.特に腸管順応に関する知見が深まり,薬物による腸管順応促進が可能となり,小腸移植を回避できるようになってきた.中心静脈栄養を維持するためにエタノールブロック法が登場し,成果を上げつつある.また,外科的にも小腸延長術,Kono-S吻合など外科手技そのものによって短腸症候群予防や治療に貢献し始めている.
© Nankodo Co., Ltd., 2019