特集 炎症性腸疾患の治療戦略と手術
Ⅲ.クローン病 3)クローン病の肛門部病変に対する手術
高橋 賢一
1
,
羽根田 祥
1
,
徳村 弘実
2
,
舟山 裕士
3
1東北労災病院 大腸肛門外科
2東北労災病院 外科
3仙台赤十字病院外科
キーワード:
クローン病
,
痔瘻
,
seton法
Keyword:
クローン病
,
痔瘻
,
seton法
pp.1069-1077
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002841
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クローン病は全消化管に病変を生じ得る肉芽腫性炎症性疾患である。回腸末端部から右側結腸までが病変の好発部位であるが,肛門部にも病変が好発することが知られており,70%以上の症例で合併したとの報告もある1)。クローン病診断基準においても,特徴的な肛門病変は副所見として重要である(表1)2)。本稿ではクローン病肛門部病変の治療の考え方と,肛門部病変のなかでもとくに多い痔瘻に対する手術を中心に述べる。
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