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特集 診療に役立つ内視鏡分類2024
[小腸・大腸]
クローン病
Crohn’s disease
横山 薫
1
,
小林 清典
2
Kaoru Yokoyama
1
,
Kiyonori Kobayashi
2
1北里大学医学部消化器内科学
2北里大学医学部新世紀医療開発センター
キーワード:
クローン病
,
内視鏡スコア
Keyword:
クローン病
,
内視鏡スコア
pp.87-90
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001201
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はじめに
Crohn病(Crohn’s disease:CD)は小腸や大腸に病変を有する症例が多く,炎症の再燃と寛解を繰り返す経過中に腸管合併症として狭窄や瘻孔形成をきたすとことが少なくない。特に線維性狭窄をきたした小腸病変は外科手術の適応となることも多く,患者のQOLに影響を与える。不可逆性の病変に進展する前に小腸病変を診断,評価し,適切な内科治療を行うためには小腸の画像評価が必須である。しかしながら,これまではバリウムを用いた小腸X線造影検査や大腸内視鏡(colonoscopy:CS)時に可能なかぎり終末回腸の観察を行うのが精一杯であった。バルーン小腸内視鏡が登場し,その後カプセル内視鏡検査についてパテンシーカプセルによる通過性が確認できればCDにも施行可能になったことより小腸の画像検査は大きく進んだ。
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