特集 消化器外科手術の論点2020 誌上ディベートと手術手技
肝胆膵外科 13 解剖学的肝切除術における亜区域描出法 門脈染色法の立場から
川野 文裕
1
,
三瀬 祥弘
1
,
水野 智哉
1
,
吉岡 龍二
1
,
今村 宏
1
,
齋浦 明夫
1
1順天堂大学医学部附属順天堂医院肝胆膵外科
キーワード:
系統的肝切除
,
染色法
,
ICG蛍光法
Keyword:
系統的肝切除
,
染色法
,
ICG蛍光法
pp.576-582
発行日 2020年3月31日
Published Date 2020/3/31
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001640
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肝切除術は肝細胞癌(hepatocellular carcinoma;HCC)に対する最も有効的な治療法である。HCCは門脈侵襲・肝内転移をきたすため,根治性の面から担癌領域の解剖学的切除が望ましいとされている。しかしながら,多くの場合,慢性肝炎・肝硬変を有しており,広範囲切除の適応外となる。亜区域切除は癌の根治性と肝予備能の温存の双方を満たす小範囲の解剖学的肝切除として1980年代に幕内らによって報告された術式である1-3)。
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