Japanese
English
特集 画像で知る肝区域
術中術後の肝区域診断
Intra-and Post-operative Anatomical Identification of the Liver
佐野 圭二
1
,
高山 忠利
1
,
幕内 雅敏
1
Keiji SANO
1
,
Tadatoshi TAKAYAMA
1
,
Masatoshi MAKUUCHI
1
1東京大学大学院医学系研究科肝胆膵・人工臓器移植外科
1Hepato Biliary-Pancreatic Surgery Division, Artificial Organ and Transplantation Surgery Division,Graduate School of Medicine,University of Tokyo
キーワード:
術中超音波
,
染色法
,
肝系統的切除
,
肝うっ血
,
超音波ドプラ法
Keyword:
術中超音波
,
染色法
,
肝系統的切除
,
肝うっ血
,
超音波ドプラ法
pp.479-485
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900313
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
切除療法において肝区域の同定は切除の根治性と安全性を確保する上で最重要である.術中超音波の出現で超音波誘導下に門脈枝に色素を注入することにより,区域より狭い領域を肝表に表われた染色域として正確に同定できるようになった.この方法で各亜区域を完全に切除すると,肝離断面に肝静脈が露出された.またこの手法を応用することにより尾状葉単独全切除も可能となった.現在では超音波ドプラ法を用いて肝静脈の還流領域のうっ血状態を診断し,一時的動脈遮断法によりその領域を同定することもできることがわかってきた.その領域を除く残存予定肝容積が術後肝容積として不足する場合のみ切離肝静脈再建の適応があると考えられる.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.