手術手技
ICG蛍光法を活用した系統的肝切除での切離面ナビゲーション
多田 正晴
1
,
波多野 悦朗
1
,
宮下 正寛
1
,
鳥口 寛
1
1兵庫医科大学肝胆膵外科
キーワード:
系統的肝切除
,
ICG蛍光法
,
ナビゲーション
Keyword:
系統的肝切除
,
ICG蛍光法
,
ナビゲーション
pp.1471-1477
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001391
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系統的肝切除は,腫瘍の存在する門脈領域の肝実質を切除する手技であり,とくに肝細胞癌では経門脈的に腫瘍が進展するといわれ,系統的切除が望ましいとされてきた1)。また,大腸癌をはじめとする転移性肝腫瘍においても,腫瘍の位置や大きさにより系統的肝切除が必要な症例は少なくない。系統的肝切除施行のためには,門脈領域間の境界を認識することが必要である。従来,切除予定領域の近位側で流入脈管を処理する2),または切除予定域の門脈枝を穿刺しインジゴカルミンなどの色素を投与する3)ことで得られる周囲肝実質との間の色調変化を目視で確認し,その境界を認識してきた。
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