特集 腹腔鏡下大腸癌手術におけるメインデバイスの選択─電気メスvs.超音波凝固切開装置
Ⅱ.各論 2.腹腔鏡下横行結腸切除術 2)超音波凝固切開装置主体の立場から
里吉 哲太
1
,
沖田 憲司
1
,
西舘 敏彦
1
,
奥谷 浩一
1
,
浜部 敦史
1
,
竹政 伊知朗
1
1札幌医科大学消化器・総合,乳腺・内分泌外科
キーワード:
横行結腸癌
,
超音波凝固切開装置
,
CME
Keyword:
横行結腸癌
,
超音波凝固切開装置
,
CME
pp.1553-1562
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001416
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低侵襲で患者の負担が少なく,術後早期の離床が可能となる腹腔鏡下大腸癌手術の割合は年々増加傾向にある1)。結腸癌を対象とした国内のJCOG0404試験では,主評価項目の5年OSは腹腔鏡手術群で91.8%(開腹手術群で90.4%)と腹腔鏡群の非劣性を示せなかったものの,海外の報告と比較しても良好な成績が示された2)。一方で,横行結腸癌はこの大規模な腹腔鏡手術の臨床試験には含まれなかった。腹腔鏡下横行結腸切除術は難度が高い手術と考えられており,現在より安全で確実な手技の定型化が望まれる手術である。
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