Japanese
English
手術手技
フック型超音波凝固切開装置を用いた腹腔鏡下肝切除術
Laparoscopic liver resection using an ultrasonically activated device with a hook probe
今西 築
1
,
植野 望
1
,
佐野 勝洋
1
,
一井 重利
1
,
黒田 浩光
1
Kizuku IMANISHI
1
1六甲アイランド病院外科
キーワード:
超音波凝固切開装置
,
腹腔鏡下肝切除術
,
肝細胞癌
Keyword:
超音波凝固切開装置
,
腹腔鏡下肝切除術
,
肝細胞癌
pp.1295-1299
発行日 2007年9月20日
Published Date 2007/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101841
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はじめに
内視鏡下手術では出血をさせないように操作を進める必要があり,術中に多量出血が生じた場合には視野が極端に悪くなって,手術が停滞する.また,気腹下の手術ではCO2塞栓が危惧されることもあって腹腔鏡下での肝切除術は普遍的な手技とは言いがたく,「内視鏡外科手術に関する第8回アンケート調査」1)からも肝切除術は全施設の合計で年間100例前後と胃や大腸などのほかの消化器疾患と比べて手術症例は少なく,広くは普及していないのが現状である.
今回,われわれは超音波凝固切開装置(ultrasonically activated device:以下,USAD)を用いて通常の気腹下で腹腔鏡下肝部分切除術を行い,良好に経過した2例を経験した.特殊な装置を必要としないため,多くの施設で対応が可能と思われたので,肝切離の手技などについて報告する.
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