特集 誌上ディベート肝胆膵外科におけるcontroversial surgery
3.両葉多発大腸癌肝転移に対する肝切除
橋本 拓哉
1
,
酒井 望
2
1日本赤十字社医療センター肝胆膵・移植外科
2千葉大学大学院臓器制御外科学
pp.279-279
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001087
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肝切除は大腸癌肝転移に対して根治的治療法とされ,一般的には個数制限はないとされる。両葉多発肝転移の場合は,major hgepatectomyを含む大量肝切除後の肝不全のリスクが問題であるが,術前門脈枝塞栓術や二期的切除などを含めた工夫が考案され,より積極的な肝切除へと適応が広がっている。しかしながら,転移個数が多く大量肝切除を要する症例での術後再発率は高く,再発後の治療も踏まえた治療方針が必要となる。
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