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特集 外科医が攻める高度進行大腸癌
両葉多発肝転移
Multiple bilobar colorectal liver metastases
大庭 篤志
1
,
光法 雄介
1
,
松村 聡
1
,
藍原 有弘
1
,
伴 大輔
1
,
落合 高徳
1
,
工藤 篤
1
,
安野 正道
2
,
石川 敏昭
3
,
植竹 宏之
3
,
田中 真二
4
,
田邉 稔
1
Atsushi OBA
1
1東京医科歯科大学肝胆膵外科学分野
2東京医科歯科大学消化管外科学分野
3東京医科歯科大学総合外科学分野
4東京医科歯科大学分子腫瘍医学分野
pp.922-930
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211253
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【ポイント】
◆切除可能肝転移の標準治療は肝切除である.ただし,予後の悪い“切除が適切でない”肝転移症例が存在し,治療成績改善に向けて周術期化学療法を組み合わせた臨床試験で検証されている.
◆切除不能大腸癌肝転移は全身化学療法の適応である.化学療法後に切除可能になり肝切除を行う(conversion chemotherapy)と,生存期間の延長が期待できる.
◆適応が拡大された肝転移手術でネックとなる残肝量不足の問題に対して,新しい計画的二期切除であるALPPSが注目されているが,合併症リスクなどの課題もある.
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