特集 誌上ディベート肝胆膵外科におけるcontroversial surgery
2.肝細胞癌に対する腹腔鏡下肝切除のfirst choice 2)非系統的肝切除の立場から
小林 信
1
,
後藤田 直人
1
1国立がん研究センター東病院肝胆膵外科
キーワード:
腹腔鏡下肝切除
,
非系統的肝切除
,
肝細胞癌
Keyword:
腹腔鏡下肝切除
,
非系統的肝切除
,
肝細胞癌
pp.272-278
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001086
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肝細胞癌に対する肝切除においては,系統的肝切除による局所再発の抑制および予後の改善が報告される一方1),非系統的肝切除でも同等の予後が得られるとの報告も多い2,3)。腹腔鏡下肝切除術における周術期の治療成績については,肝臓内視鏡外科研究会による前向き症例登録の報告によると,部分切除もしくは外側区域切除の術後90日以内死亡率が0.09%であったのに対して,系統的肝切除(亜区域,区域,葉切除)は0.67%と7.4倍高くなっている4)。
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